オリンピック

オリンピックで野球とソフトボールが廃止になる理由とは?

東京オリンピックでは3大会ぶりに復活した野球とソフトボールですが、次回からはまたオリンピック競技から廃止されることになっています。

野球やソフトボールは他の競技に比べても観客動員数が多い競技なので、IOCもそれなりに稼ぐことができるはずなのになぜ廃止になってしまうのでしょうか。

世間では「IOCがやりたがらないから」とか「世界的には普及していないから」という考えが多いようですが、実態は少し違うようです。

今回は「オリンピックで野球とソフトボールが廃止になる理由」と題して野球とソフトボールが廃止になる情報をまとめてみましたのでご覧ください。

オリンピックで野球とソフトボールが廃止になる理由

実を言うとIOC(国際オリンピック機構)は野球とソフトボールをやりたがっているという説があります。

それなのになぜ廃止になってしまうのでしょうか。

これにはいくつか理由がありますので見ていきましょう。

野球の普及度が世界的に高くない

ほぼ核心に近いのですが世界的に見るとまだまだ野球の普及度は低いままです。

そもそも野球とソフトボールが盛んなのはアメリカなどの中北米と、日本、韓国、台湾などの東アジア周辺くらいで、他の国では野球があまり普及していないのが現状です。

ただしヨーロッパでも野球を普及させようとする動きは見られていて、2022年のユース五輪ではベースボール5という競技がオリンピック競技に採用されています。

このような動きがあり、野球の普及活動はされてきているものの、やはり野球の普及にはまだ時間が掛かるというのが正直なところです。

オリンピックは世界のスポーツの祭典ですから、一部の国でしかメジャーじゃないスポーツでは成り立たないのでしょう。

そういう意味では今後野球が世界的に普及していけばオリンピックの常連競技になる可能性は十分あります。

 

野球場の建設費が掛かる

更に野球とソフトボールの開催には野球場の建設費の問題があります。

今回の東京オリンピックで野球とソフトボールが復活したのは日本で盛んな球技という理由の他に「球場が既にある」というのが大きな理由でした。

野球の盛んでない地域でオリンピックが開催される場合は必然的に球場が必要になりますが、球場の建設には数百億円の建設費が掛かると言われています。

オリンピック開催国も経済の発展のためにやっていますから、オリンピックのためだけに莫大な金額を掛けるわけにもいきません。

野球場の建設費っていくら?

東京ドームは建設費が約350憶円、屋外球場のマツダスタジアムは約90憶円です。

今回開催地になっている横浜スタジアムは約49憶円ですが途中改修工事が入っているためさらに高くなりそうです。

そう考えるとオリンピックを開催するなら50憶~100憶程度は必要になりそうですね。

更に問題はオリンピック後

オリンピック中は人が入ったとしても、野球やソフトボールがマイナーな国はオリンピックが終われば使用頻度が激減することになります。

球場は維持費にもお金が掛かりますので、経済的に野球場を建設してまで競技に入れるのは難しいというのがひとつの理由になってきます。

 

メジャーリーグがIOCに協力的ではない

実は野球の国であるアメリカのメジャーリーグ(MLB)がオリンピックに選手を参加させることに対して協力的ではありません。

その理由は2つ考えれらます。

  • 開催時期(7月~8月)がメジャーシーズンと重なること。
  • 野球の最高峰は「ワールドシリーズ」だと言っていること。

開催時期が重なるのは日本も同じですが、日本はオリンピックの期間にプロ野球を一時中断して選手を招集する措置を取る予定でいます。

対してアメリカのメジャーリーグでは「登録選手以外ならOK」という措置です。
つまりメジャーリーガーはオリンピックに参加できないのです。

田中将大選手、ダルビッシュ選手、大谷翔平選手なども同様の理由で参加できません。

日本人が国際大会に参加できないのは本人たちの意志では無く、こういったメジャーリーグのルールがあるためです。

また、アメリカは野球に対して非常にプライドが高く、メジャーリーグの頂点を決める大会を「ワールドシリーズ」と名付け”世界一を決める大会”という位置付けで行っています。

アメリカは”あくまで野球の主導権はアメリカにある”と言わんばかりの主張で、オリンピックを重要視してはいないようです。

野球大国のアメリカが協力的ならもっと前向きに検討されていた可能性は考えられますが、こういったアメリカの姿勢があってIOCも手を焼いているのが実態です。

ワールドシリーズは日本で言う「日本シリーズ」のような大会です。

”ワールド”と付いていますが世界各国が参加している訳ではありません。

 

なぜメジャーリーグが協力的でないとダメなのか

メジャーリーグには世界的に有名で実力のあるトップ選手が選手がたくさんいます。

そのため彼らのようなドリームチームがオリンピックに参加するだけで経済効果は計り知れません。

それが現在は「メジャー登録選手以外だけOK」というルールなので実際マイナー選手しか代表になれません。

先に書いた「建設費の問題」も収入が上回って元が十分取れるなら可能になることも考えられます。

金銭的な面で見てもオリンピックにアメリカの協力は必須なのです。

マイナー選手とは

アメリカで”メジャーリーグ”と呼ばれているのは最上部のリーグだけで、その下は「マイナー」と呼ばれます。

メジャー契約できるのは1チームに40人までで、それ以下は「マイナー契約」となります。

今回オリンピックに出られるのはこのマイナー契約の選手たちから選ばれるということになります。

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オリンピックで野球とソフトボールが廃止になる理由まとめ

今回は「オリンピックで野球とソフトボールが廃止になる理由」と題して野球とソフトボールが廃止になる理由をまとめました。

まとめ
  • 世界的に野球の普及度が高くない
  • 野球場の建設費が掛かる
  • アメリカがIOCに協力的ではない

日本人としては是非毎回オリンピックでやって欲しいところですが、こういった理由があると考えると今は納得せざるを得ませんね。

ただカギになるのは「普及度」ですね。

世界的に野球が普及すれば将来野球とソフトボールがオリンピック常連になる可能性はあります。

ちなみに野球の普及にはこちらのベースボールファイブという競技が現在躍進中です。
>ユース五輪にベースボール5(手打ち野球)が採用された理由は?

野球は道具を使うスポーツなので難しいところはありますが頑張って普及していきたいところですね。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!