国内

国会のヤジに必要性はあるのか?ヤジが飛ぶ理由を説明

国会では常にヤジが飛んでいますよね。

国民からすると「そんなのどうでもいいから本題を進めてくれ!」と言いたくなるんですが、実はこのヤジにも必要性があるんですよ。

今回は「国会のヤジに必要性はあるのか?ヤジが飛ぶ理由を説明」というテーマでヤジについてまとめてみました。

国会のヤジには必要性があるのか

日本の国会のヤジって半端じゃないですよね?

よくある国会のヤジ
  • おかしいだろー!
  • 違うだろー!
  • ふざけるなー!
  • 早く答えろー!
  • 答えになってないぞー!
  • そだそうだー!  などなど

まあよく言われてますが子供の喧嘩状態です。

中には知的なヤジもあるんですが、大体はこういう誰でも言えそうな中身の薄いヤジが多いです。

ヤジの目的は本当にただの文句の場合も多いんですが、国会議員には頭を使って戦略的にヤジを使う人がいます。

今回はそんな「必要性のあるヤジ」について見ていきましょう。もしかしたら国会を見る目が変わるかもしれませんよ?

国会のヤジは国民へのアピール

基本的に「法案を作る」のは与党の仕事です。対して「与党の政策の監視や指摘」を行うのが野党の仕事です。野党も国民から選ばれた国会議員なので与党の法案に無関心という訳にはいきません。選んでくれた国民を無視することになるからです。

そのため野党は何かしらのアピールが必要になりますがそれが「ヤジ」という形で現れている訳です。

まあ国会議員が普段仕事しているかどうかなんて国民にはわかりませんから、テレビ中継でアピールというのは妥当な手段ではありますね。

ヤジの効果は意外とある

ヤジでアピールとか効果あるの?と思うところですがこれが意外と効果があって、国会を見ている人にとっては党を応援するきっかけになることもあるようです。

そういう効果をわかってヤジってる人がいるとしたら頭良いですよね。

 

与党と野党は互いのメンツが立つようになっている

ヤジは野党のアピールとは言っても、あれだけヤジを飛ばされて与党が黙認しているのも変じゃないですか?

実は国会は最終的に与党も野党もある程度メンツが立つようになっています。

与党が提案する法案にはあえて「野党に反対されて除外しても良い部分」が含まれていて、「野党がどこに反対してくるか」が大体わかっています。

そういった部分があるのは野党もわかっているので国会ではその部分を猛反対します。その結果、「野党が反対する一部分だけを除外して、法案そのものは通る」という結果になります。

こうなることで、与党は「案を通す」という役割を果たすことができ、野党は「法案の一部を取り下げさせた」という成果を残せるので、お互いのメンツが立つという訳です。

面倒な事をしているように見えますが要は大人の事情ってことですね。

もちろん全ての議論がそうなっているわけではないです。

 

スポンサーリンク

 

日本のヤジは「議場の華」として必要視されている

私たちには不快に感じるヤジも、国会の伝統として考えられていて「議場の華」と言われることもあります。

以前、東国原英夫氏が議員だった頃、安倍総理にヤジについてこのような提案したことがあります。

「国会はヤジがうるさい。ヤジをやめるというのを議論しませんか、総理」

すると安倍総理はこう答えました。

「ヤジにもいろいろありまして、これは議場の華とも言われる場合もありますし、正直、私も若いころはけっこうヤジった方でございます」

このように安倍総理はヤジを擁護するような回答をしていました。

更に伝統や文化という理由以外にもヤジについて次のような考えがあり、一概に辞めるべきとは言えないようです。

  • 野次は国会または議会の名物であり、楽しむべきもの。
  • みっともないが議論を進める上では「必要な悪」
  • 野次は討論会を盛り上げ、発言のリズムや議場のグルーブ感を生み出す。
  • 野次はディベートのテクニックとして一定の効果がある。

「古い考え方だ」と言う人もいますが、ヤジにもこういった歴史や考え方もあるのです。

 

イギリス議会にはヤジ飛ばし部隊がいる

イギリスの政治家の多くはパブリックスクールオックスフォード大学などで学びますが、そういったエリート校では、子供の頃からディベート(討論)を何度も行います。

また、その中でヤジの飛ばし方を学び、学友にぶつけたりぶつけられながら学んでいきます。つまり子供の頃からヤジの飛ばし方を学んでいるわけです。

ただこのヤジの考え方が日本とやや異なり、イギリスでは与野党それぞれ「野次飛ばし部隊」と呼ばれる議員たちがいます。彼らは声が大きくユーモアセンスがある議員として敵や味方関係無く一目置かれる存在です。

イギリスでは「野次飛ばし部隊」は議員として栄誉なことと考えられています。

日本のようにただ大声で罵声を上げている議員とは違うので注意。

▼こちらがイギリス議会の様子です。ひな壇に向かい合わせに座っていて、「野次飛ばし部隊」がヤジを飛ばす度に議長が静めています。

もはやお決まりのコントのようで面白いです。

議長が「Order!Order!」と何度も言っているのが印象的ですね。

「お静かに」という言葉に「Be quiet」ではなく「Order」を使うのは、Be quietだとやや命令口調になることからの気遣いだそうです。

面白いですねー。

 

アメリカ議会ではヤジは禁止されている

アメリカ議会の場合は、発言者の妨害となるような行為は規則で禁止されています。

そのためヤジは無く、むしろ演説者が話し終えた後には熱烈な拍手とスタンディングオベーションが起きます。

そういう光景よく見ますよね。

その理由は、国民に選ばれた代表にヤジを飛ばすことが「国民の侮辱」とみなされるからです。

個人的にはアメリカらしいスマートな考え方でカッコイイと思います。

少しは日本も見習っていただきたい。

 

スポンサーリンク

国会のヤジに必要性はあるのかまとめ

今回は「国会のヤジに必要性はあるのか?ヤジが飛ぶ理由を説明」というテーマでお送りしました。

まとめ
  • 日本の国会のヤジは国民へのアピール
  • 日本のヤジは「議場の華」として国会では伝統化されている。
  • イギリス議会ではヤジ飛ばし部隊がおり栄誉な事。
  • アメリカ議会ではヤジは国民の代表を侮辱する行為として禁止されている。

こうしてみると国によってヤジへの考え方はそれぞれですね。

日本の場合はユニークさはあまりなくて不快なヤジが多いですが、そんなときは「仕事やってるアピールしてるんだなあ」と優しい目で見てあげてください。

ただ不適切なヤジって炎上目的なのかと思うくらい責任感に欠けますよね。ああいったヤジは良くないと思います。日本の政治家の人間性の向上を願うばかりです。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!