野球

現役ドラフト制度とは?ルールとメリット・デメリットも

プロ野球では2020年から「現役ドラフト制度」を導入するということですが、そもそもどんな制度で何が起きるのかわからない人も多いと思うのでわかりやすくまとめました。

現役ドラフトについては固い表現をしていていまいちわかりにくい説明が多いので、この記事ではできるだけ簡単に解説していきます。

今回は「現役ドラフト制度とは?ルールとメリット・デメリットも」と題してお送りします。

現役ドラフト制度とは

現役ドラフト制度の目的

現役ドラフト制度を一言で言ってしまえば、「4、5年やってもなかなか1軍の試合に出られない選手を他球団に移籍させて1軍で活躍させようぜ!」という内容にまとまります。

他の説明では「出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させる制度」とよく説明されています。

ただこれだと「移籍」が目的のような説明になっているんですが移籍させること自体は手段であって目的ではないんです。

ここが勘違いされやすい点で、「1軍で活躍させる」というのがミソです。
ここを勘違いすると観点がずれてしまうので注意です。

「現役ドラフト」はブレイクスルードラフトとも呼ばれます。
日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝(要は話し合い)で導入が決められました。
選手からは丸佳浩選手(巨人)や秋山翔吾選手(西武)が制度の導入を推薦しているので、決して日本野球機構(NPB)が勝手に決めた制度では無いということも理解しておきましょう!

 

現役ドラフト制度のルール

現役ドラフトのルールはメジャーリーグで既に存在している「ルール5ドラフト」という制度が原型になります。

ルール5ドラフト制度

・メジャー契約40人枠に入っていない選手(マイナー契約選手)であること

・18歳以下で入団し在籍5年以上
・19歳以上で入団し在籍4年以上
・獲得選手は翌シーズンの全期間でベンチ入り25人枠に登録しなければならない
・ベンチ入りさせない場合は元の球団に返す
・選手獲得の際は元の所属球団に1000万円を支払う

 

 

メジャー契約40人枠に入っていない選手とは

「メジャー契約40人枠に入っていない選手であること」とはつまり対象がマイナー契約の選手のみということを表しているのですが、わかりやすいように図を用意しました。

メジャーの階層

メジャーリーグでは各チームこれだけ階層がありますが、その中でメジャー契約の40人に入っていないマイナー契約の250人が対象となるわけです。

ちなみに日本のプロ野球の場合マイナー契約にあたる契約はないので、日本の「現役ドラフト」2軍以下から選出するルールとなりそうです。

日本のプロ野球の階層

 

在籍期間のルール
  • 18歳以下で入団し在籍5年以上
  • 19歳以上で入団し在籍4年以上
とありますがおそらく日本では次のようになるでしょう。
  • 高卒で入団し在籍5年以上
  • 大卒・社会人から入団し在籍4年以上
ここは表現の仕方がアメリカと違うだけで大きくは変わらないと思います。

 

獲得すれば必ず1軍のベンチ入りをさせる必要がある
  • 獲得選手は翌シーズンの全期間でベンチ入り25人枠に登録しなければならない
  • ベンチ入りさせない場合は元の球団に返す

 

ここが重要な項目で現役ドラフトが推薦される理由です。
つまり実力がある選手には出場機会を与えたいと思っているということです。

もしベンチ入りさせない場合は元の球団に返す必要がありますが、この部分は今後ルールが細かく作られるでしょう。

スポンサーリンク

現役ドラフト制度を導入するメリット・デメリット

それでは現役ドラフト制度を導入することでどんなメリット・デメリットがあるか見ていきましょう。

現役ドラフト制度のメリット

実力はあっても出場できなかった若手有望選手が1軍で活躍できる

これは本来の目的ですね。

なぜ1軍で活躍できると言われているかというと、現役ドラフトで選ばれた選手は翌シーズンの全ての試合で1軍のベンチ入りすることができるルールがあるからです。

ここが現役ドラフトで重要な点です。単に現役ドラフトで移籍してきてもまた2軍なのでは意味が無いので、必ず1軍のベンチ入りすることで活躍の可能性が高まるということですね。

 

球団の力が均衡する

選手層が厚いチームの選手は実力があってもなかなか1軍で活躍するところまで行けません。そういう選手が現役ドラフトで選手層の薄いチームに移籍すれば、層の厚い球団と薄い球団の差が無くなって力が均衡していきます。

このような流れは日本のプロ野球のレベルを向上させ、好ゲームが多くなることが予想されます。そうなればファンの人気も上がっていきますので、プロ野球界にとってもファンにとっても喜ばしい状況になります。

野球人口の減少にも一石投じることができるという訳です。

元巨人の大田泰示選手が日ハムに移籍し大活躍したのが代表的な例です。こういった実力はあるけど出るチャンスがない選手にとってはとても良い制度と言えます。

 

現役ドラフト制度のデメリット

選手層の厚いチームからすれば不満

現在のソフトバンクのように層が厚いチームにとっては将来有望な選手を引き抜かれることになるので良くは思わないでしょう。

ただしプロ野球全体とすれば好ゲームが多い方がファンの獲得になるので勢力が均衡するという意味では仕方ないかなとは思います。

 

現役ドラフト制度とはまとめ

今回は「現役ドラフト制度とは?ルールとメリット・デメリットも」と題してお送りしました。

まとめ
  • 現役ドラフトは「4、5年やってもなかなか1軍の試合に出られない選手を他球団に移籍させて1軍で活躍させようぜ!」という制度
  • 獲得選手は必ず1軍のベンチ入りをさせる必要がある
  • メリット:「出場機会の無かった若手有望選手が1軍で活躍できる」「球団の力が均衡する」
  • デメリット:選手層の厚いチームは層が薄くなる

最終的な合意とルール決めはこれからという段階ですが、今季からの制度実施は間違いないだろうと見られていますので今後も注目したいと思います。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!